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坂本 義昭; 武部 愼一; 小川 弘道; 村岡 進; 石井 友章*; 稲川 聡*; 軍司 康義*
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.663, p.1207 - 1214, 2001/00
ウラン廃棄物処分の安全評価では、ウランのみならずその娘核種による被ばくの寄与が大きいと言われている。これらの核種による被ばくを支配するのは、土壌中における移行挙動であるが、その評価に必要な分配係数について我が国での測定値はほとんどない。そこで、本研究は、ウラン娘核種のうち重要なRa-226及びAc-227の核種の土壌に対する分配係数を測定した。その結果、Ra-226の分配係数は土壌の陽イオン交換容量(CEC)に比例することが明らかとなった。また、Ac-227の分配係数は土壌の種類やpHにより異なることを示した。
飯田 芳久; 山口 徹治; 中山 真一; 中島 知子*; 坂本 義昭
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.663, p.1143 - 1149, 2001/00
セレン-79は、放射性廃棄物地層処分の安全評価において重要な核種である。地下水中のセレン濃度は、セレン又はセレン化合物の溶解度によって制限されると期待されており、溶解度が安全評価上重要な因子となっている。そのため、アルゴンガス循環グローブボックスを用いて、低酸素濃度環境下での金属セレンの溶解度を測定した。試験後の試験液中のセレン濃度は、既存の熱力学データから予想される溶解度よりも高かった。また、測定されたセレン濃度, pH, Eh及び酸化数分析の結果から溶存化学形と溶解反応を推定し、平衡定数を計算した。
田中 忠夫; 小川 弘道; 村岡 進
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.663, p.1169 - 1177, 2001/00
海岸砂質土壌及び赤色土中におけるAm(III)の移行挙動をカラム実験によって調べた。可逆的なイオン交換吸着が支配的な赤色土中におけるAmの移行挙動は、分配係数の概念を吸着モデルとして評価できた。一方、非陽イオン性Am化学種の形成や非可逆的な吸着が認められた海岸砂質土壌中におけるAmの移行挙動は、分配係数では解釈できず、粒子状Amのろ過に基づく吸着モデルで説明できることを明らかにした。
梅木 博之
MRS 2000, 0 Pages, 2000/00
米国材料学会(MRS)からの依頼により、平成12年8月にシドニーで開催される国際会議MRS2000の招待講演において、核燃料サイクル開発機構が平成11年11月26日に原子力委員会に提出した地層処分研究開発第2次取りまとめ報告書として構築したわが国の高レベル放射性廃棄物地層処分のセーフティケース(安全確保のしくみに関する論証)について、その概要を紹介する。
高須 亜紀; 内藤 守正; 梅木 博之; 増田 純男
MRS2000, 0 Pages, 2000/00
核燃料サイクル開発機構が平成11年11月に原子力委員会に提出した地層処分研究開発第2次取りまとめ報告書に示された評価の枠組みを例にとり、補完的安全指標として提案されている環境中の核種濃度あるいはフラックスを地層処分システムの性能評価に適用する場合の方法論について検討した。
太田 久仁雄; 梅木 博之; 天野 健治; P.A.Smith*; Mori, A.*; M.M.Cowper*
Proceedings of 24th Symposium on the Scientific Basis forNuclear Waste Management (MRS 2000), P. 47, 2000/00
サイクル機構とNagraでは、これまで15年間にわたり、より現実的な核種移行モデルの構築とその信頼性の確認を主目的とした原位置試験研究(共同研究)を実施してきている。とくに、グリムゼル岩盤研究所および釜石鉱山において、核種移行の場(透水性割れ目とその近傍)とそこで生じる現象(収着/マトリクス拡散)について、解析的あるいは直接的に様々な手法を用いて評価を行うことにより、核種移行モデルの高度化とそのための技術の開発・確認を図ってきた。本報告では、上記の原位置試験研究において採用した、核種移行モデルの構築とその信頼性の確認のための手法、これまでに得られた成果の概要ならびに将来のサイト特性評価への反映などについて論じる。